「ここまでお話を聞いてくれたリヴィーにひとつお願いがあるんだ。」
一旦話終えたフロンがそうリヴィーに声をかけました。
「実は僕の体がこの状態になった日のことなんだけど、僕は結晶採掘のためにミーリエをこの小屋に残しひとりで外出していたんだ。そしたら、突然小屋の方から爆発音があってね、急いで戻ってみたらあたりが酷く荒らされていて、彼女の姿が見当たらなかったんだ。」
「一体何が起きたのか、僕はそれを調べることにしたんだけどその捜査の途中で突然背後から暴走したロボットが襲ってきて僕はこんな状態になってしまったんだ。」
「そんなことが・・・じゃぁミーリエさんは今・・・」
リヴィーはこれを聞いてとても不安な気持ちになりました。
「うん、居場所がわからないんだ。でもこうしてリヴィーに魂が宿っているということは、きっと彼女がこの緑ノ領域にある紋章装置の力”生命の力”を上手く使えたんだと思う。パレットは彼女が持っていたし、何よりその力は植物の成長を促すだけでなくあらゆるものに魂を宿らせることもできたみたいだから。」
「だからリヴィー、ミーリエを探してきてはくれないだろうか？」
「紋章装置の場所はあらかた予想がついているんだ。きっと彼女はその近くに・・・だから！」
フロンはとても真剣な声でリヴィーに伝えました。