Log_0019 -再起動-

0

199

リヴィーは持って帰った結晶をすぐにロボットの手に握らせました。
「お願い・・・! 起きて!」
握らせてから少しすると、結晶の輝きが徐々に薄くなっていきました。
「これって、吸収してるんだよね!? これがルミエル結晶で当たっていたんだ!」
結晶の輝きが弱くなると同時に、ロボットの目に光が友利灯り始めました。
「や、やった、やっぱり完全に壊れたわけじゃなかったんだ。よかったぁ!」
心の底からの喜びと安心でリヴィーは涙を流しました。
ロボットは起動すると自分の手を見て状況を理解したようでした。
「リヴィー、君がこの結晶を? ありがとう、助かったよ。」
「しかし、こうして君に魂が宿っているなんて! これが、この領域の・・・」
そう言ってロボットはリヴィーの頭をやさしくなでてくれました。
「そうだ、ミーリエは一緒じゃないのかい? 彼女はどこに?」
「ミーリエ・・・さん?」
リヴィーは突然出てきた名前に戸惑いました。
「うーんと、私一人・・・だけど。」
そうリヴィーが答えるとロボットは何やら考え込んで小声で呟きました。
「そうか・・・ミーリエが無事に成功させたわけではないのか、とするとどうして。。。」
なんだか深刻そうでしたが、リヴィーは話を区切りロボットに声をかけました。
「それより、体・・・なんだか壊れてるみたいだけど大丈夫なの?」
「ん? あ、ああぁ。見た目はひどいけど命に別状はないから大丈夫だよ。」
それを聞いたリヴィーは少しだけ安心をしました。

もっと見る
Tags:
  • ポートフォリオ名
  • 作品名
  • 商品名
  • シリーズ
  • 商品タイプ
  • クリエイター
  • カテゴリ
  • その他
  • 公式
  • R18

他のシリーズ・作品

他のシリーズ・作品