Log_0011 ー小屋の中ー
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恐る恐る小屋の中に入ると、多くのものが散乱し、足の踏み場に困る状態でした。
人が住んでいる気配はなく静かで寂しい雰囲気でしたが、人形少女はどこか懐かしい空気を感じとり自然と心が落ち着きました。
「私、やっぱりこの小屋知ってる・・・えぇっと、あれ?もう少しで思い出せそうなのに・・・!」
とても大事な事を思い出しそうになったとき、棚の上に置いてある1枚の絵が目に入りました。
それは、なんと自分の顔が描かれた肖像画でした。
「あれは・・・私の絵?」
人形少女は近づき、手に取ってみることにしました。